礼拝堂
礼拝堂の中には、……二人の人影。それは、兄と、妹の姿。
12年前の過去より戻らぬ兄と、それを孤独に待つ12年の未来の妹。しかし、兄は全てを理解し、全てを知っている。そして、妹は全てを知らず、何も知っていない。
だから、妹はいつまでも経っても、12年前の少女のまま。いつまでも永遠に、6歳の少女のままだった……。
兄の胸に顔を埋めていた妹の嗚咽が、ようやく収まる……。そして、兄の次の言葉を静かに待つ。
兄はその頭をやさしく撫でてから、自分の懐をまさぐる。そして、……それを取り出してみせた。
【戦人】「いいかい、縁寿。これを大事に持つんだ。」
【縁寿】「………これ、何…? ………鍵…?」
戦人は懐より、首飾りに繋がった大きな鍵を取り出し、縁寿に差し出す。
それは戦人の手の平いっぱいの大きさがあり、幼い縁寿には一握りしても余るほどの大きさが感じられた。
金色に輝き、凝った意匠が施された美しい鍵。その重みだけで、さぞ大切な鍵に違いないとわからせてくれた。戦人はその鍵のついた首飾りを、縁寿の首に掛ける。
【戦人】「これは縁寿だけの、大切な鍵だ。」
【縁寿】「何の鍵なの……?」
【戦人】「使うべき時は、すぐに来る。そして縁寿が、自分で決めるんだ。……わかるね?」
……戦人が何を言っているのか、わかるはずもない。でも、この鍵を大切にしろという話だけはわかる。だから縁寿は、それについてだけ、頷いて見せた。
手に持った時は、ずしりと重いと思ったのに。首に掛けてみると、普通の首飾り程度の重さにしか感じられなかった。とても不思議だった。
【戦人】「さぁ。行こうか。」
【縁寿】「どこへ……?」
てっきり、兄は腰を下ろすものだと思っていた。兄はついさっき、あの日、六軒島で何があったのかを話そうと言ってくれたのだ。それを、ここで語ってくれるのかと思っていた……。
【戦人】「あの日、あの島で。何があったのか。」
【縁寿】「お兄ちゃんがそれを、聞かせてくれるんじゃないの…?」
【戦人】「聞かせるとも。話して、縁寿に、聞かせる。……でもそれは、縁寿にはただ話を聞いているだけには、感じられないかもしれない。」
【縁寿】「………それはどういうこと…?」
【戦人】「縁寿が本当に望んでいるのは、あの日、あの島であったことを、知りたいんじゃない。」
……やはり、……兄は、わかっていてくれた。あの日、あの島で何があったのか。それを知ろうとすることが、私に出来る限界だから、敢えてその程度を望んだのだ。
……もし、許されるなら。私は、……行きたい。
あの日、あの島へ。私が行けなかったあの日の六軒島へ、右代宮本家のお屋敷へ。
お父さんやお母さん。いとこたちや親戚たち。みんな、みんな。私は、あの日のあの島へ、……帰りたいのだ。
だから、私はいつまでも、あの日の私のままなのだ。6歳のまま、私の心と魂を、永遠に留めてしまっている…。
【縁寿】「……帰りたいの、私は。」
【戦人】「わかってる。」
【縁寿】「お父さんとお母さん、お兄ちゃん。みんな。………私は、みんなのところへ、……帰りたい……。」
【戦人】「だから、……招くことにしたんだ。」
【縁寿】「………え…?」
【戦人】「お兄ちゃんはもう、ゲームマスターなんだ。ゲーム盤の全てを知る者だけが、ゲーム盤を開き、駒を招くことが出来る。……だから俺は、縁寿をゲーム盤へ、招待する。」
【縁寿】「私を、……あの日の六軒島へ、……連れていってくれるの……。」
【戦人】「あぁ。縁寿を、1986年の六軒島へ、招待しよう。」
【縁寿】「会えるの? みんなに……。」
【戦人】「もちろん。」
【縁寿】「私、……もう記憶もおぼろげで、……みんなの顔、はっきりと思い出せないのに…。」
【戦人】「すぐに思い出すさ。…そして、縁寿にとっては12年ぶりの再会でも。……俺たちにとっては、しばらくぶりでしかないんだ。……みんな歓迎する。12年の、遠い未来からようやく帰ってきた縁寿を、みんな歓迎してくれる。」
【縁寿】「私は、……いつまでもそこにいられるの……?」
これで、永遠に私は、……みんなと一緒にいられる。そここそが、私の辿り着くべき場所……。
【戦人】「縁寿、よくお聞き。」
しかし戦人は、諭すように言う。それは叶わぬ夢だと、釘を刺すかのように…。
【戦人】「六軒島の親族会議は、一泊で終わる。あの日は台風だったから、船の都合で二泊だったけれどね。」
【縁寿】「それが過ぎたら、……私は島から、帰らなくてはならないの…?」
【戦人】「……少し違う。それを決めるのも、縁寿なんだ。」
【縁寿】「……………………。」
【戦人】「縁寿が、それを決める。」
……もちろん、わかってる。あの日、あの島に、私はいない。その私を、あの日のあの島に招いてくれるだけで、……これは、奇跡なのだ。
台風が過ぎ去るまでの、ほんの二日間。その、ほんの二日間をくれるだけでも、それは得がたい、二度とない、奇跡。
それ以上を欲張ったら、そのわずかな奇跡が、爆ぜて消えてしまうかもしれない。……そうは思っても、6歳のまま止まった私の幼い心は、そのわずかな時間の奇跡に満足しようとしない…。
【縁寿】「帰りたくない。」
【戦人】「………わかるよ。」
【縁寿】「いつまでも、みんなと一緒にいる。家族で一緒にいる。お兄ちゃんが、もう帰らなくちゃって言っても……、私は六軒島に残る。」
【戦人】「残るのが正しいとか、帰るのが正しいとか。そういうのじゃないんだよ、縁寿。」
【縁寿】「……それでも、それを私が選ぶの……?」
【戦人】「そうだよ。その為の鍵が、それなんだよ。」
戦人は、縁寿の胸元で金色に輝くそれを、そっと撫でる。
【縁寿】「私の答えはもう、決まってるよ。」
【縁寿】「今は選ばなくていい。選ぶべき時は、すぐに訪れるから。……その時の、縁寿の素直な心で、その鍵をどう使うか、選びなさい。」
【縁寿】「………………………。」
【戦人】「お兄ちゃんの言うことなんか何も聞かなくてもいい。縁寿のわがままなように、答えを決めても構わない。…………でも。もしも縁寿が良い子で、お兄ちゃんを信用できるなら。」
【縁寿】「……信用できる、なら……?」
【戦人】「お兄ちゃんの言うことは、すべて信じなさい。」
【縁寿】「すべて、……信じる…。」
【戦人】「それが縁寿にとって、一番良い選択になるから。お兄ちゃんの言葉に耳を傾け、そしてすべてを信じなさい。……出来るかい?」
【縁寿】「…………わかんない。」
【戦人】「それでもいい。信じたいものだけを信じればいい。それも、縁寿が決めていいんだよ。」
【縁寿】「……お兄ちゃんを信じないと。……この夢は、醒めてしまうの…?」
【戦人】「そんなことはない。だから安心していいよ。」
縁寿は何となく、兄を疑い、怯えていた。彼女の希望は、あの日のあの島に、永遠に留まり、家族といつまでも一緒にいること。
……奇跡の二日間を得たなら、それに納得し、12年後の未来にひとりで帰れと、……兄がそんなことを言い出しはしないかと、彼女は怯えていた。
【戦人】「さっきも言ったと思う。……残るのが正しいとか、帰るのが正しいとか。そういうのはないんだよ。それを、縁寿が決める。そしてそれは、今すぐ決めなくていい。」
【縁寿】「そのどちらかの選択を、誰も強要しない…?」
【戦人】「もちろん。」
【縁寿】「お兄ちゃんは私に、未来へ帰れなんて、………言わない……?」
【戦人】「………お兄ちゃんは、縁寿に選んでほしいある選択がある。……それを縁寿が自発的に選んでくれることを望んでる。だから望んではいるが、縁寿の選択は尊重したい。」
【縁寿】「私もさっき言った。私の答えは、もう決まっているよ。」
【戦人】「俺もさっき言った。今は、それを選択する時じゃない。」
【縁寿】「それはいつ?」
【戦人】「その鍵がいずれ、教えてくれるよ。」
縁寿の首に掛かる、大きな金色の鍵。それを、縁寿の小さな手が、ぎゅうっと握り締める……。
………その時、礼拝堂の祭壇の上に置かれた、一冊の本が目に入る。その本は、自らに錠前を掛け、鍵がなければ読めないように封印されていた。
縁寿は、自分の胸元の鍵と、祭壇のその本を、じっと見比べる。
【縁寿】「………あの本は、この鍵で開くの?」
【戦人】「あの本は駄目だ。」
ぴしゃりと言われ、縁寿は少し面食らう。戦人は、縁寿を怖がらせてしまったことに気付き、表情を和らげて言う。
【戦人】「さぁ、行こう。………1986年10月4日に、縁寿を招待するよ。」
【縁寿】「うん。」
戦人が手を伸ばすと、縁寿は固くそれを握る。そして二人は、歩き出す。
礼拝堂の扉の向こうには、眩い光が。目が潰れそうになるほどの光が、扉の隙間から鋭く入ってくる。……その向こうに、二人は歩いていく……。
お帰り、縁寿。そしてこれで最後なんだ。このゲーム盤を、縁寿のために、……最後にもう一度だけ開く……。
礼拝堂の中には、……二人の人影。それは、兄と、妹の姿。
12年前の過去より戻らぬ兄と、それを孤独に待つ12年の未来の妹。しかし、兄は全てを理解し、全てを知っている。そして、妹は全てを知らず、何も知っていない。
だから、妹はいつまでも経っても、12年前の少女のまま。いつまでも永遠に、6歳の少女のままだった……。
兄の胸に顔を埋めていた妹の嗚咽が、ようやく収まる……。そして、兄の次の言葉を静かに待つ。
兄はその頭をやさしく撫でてから、自分の懐をまさぐる。そして、……それを取り出してみせた。
【戦人】「いいかい、縁寿。これを大事に持つんだ。」
【縁寿】「………これ、何…? ………鍵…?」
戦人は懐より、首飾りに繋がった大きな鍵を取り出し、縁寿に差し出す。
それは戦人の手の平いっぱいの大きさがあり、幼い縁寿には一握りしても余るほどの大きさが感じられた。
金色に輝き、凝った意匠が施された美しい鍵。その重みだけで、さぞ大切な鍵に違いないとわからせてくれた。戦人はその鍵のついた首飾りを、縁寿の首に掛ける。
【戦人】「これは縁寿だけの、大切な鍵だ。」
【縁寿】「何の鍵なの……?」
【戦人】「使うべき時は、すぐに来る。そして縁寿が、自分で決めるんだ。……わかるね?」
……戦人が何を言っているのか、わかるはずもない。でも、この鍵を大切にしろという話だけはわかる。だから縁寿は、それについてだけ、頷いて見せた。
手に持った時は、ずしりと重いと思ったのに。首に掛けてみると、普通の首飾り程度の重さにしか感じられなかった。とても不思議だった。
【戦人】「さぁ。行こうか。」
【縁寿】「どこへ……?」
てっきり、兄は腰を下ろすものだと思っていた。兄はついさっき、あの日、六軒島で何があったのかを話そうと言ってくれたのだ。それを、ここで語ってくれるのかと思っていた……。
【戦人】「あの日、あの島で。何があったのか。」
【縁寿】「お兄ちゃんがそれを、聞かせてくれるんじゃないの…?」
【戦人】「聞かせるとも。話して、縁寿に、聞かせる。……でもそれは、縁寿にはただ話を聞いているだけには、感じられないかもしれない。」
【縁寿】「………それはどういうこと…?」
【戦人】「縁寿が本当に望んでいるのは、あの日、あの島であったことを、知りたいんじゃない。」
……やはり、……兄は、わかっていてくれた。あの日、あの島で何があったのか。それを知ろうとすることが、私に出来る限界だから、敢えてその程度を望んだのだ。
……もし、許されるなら。私は、……行きたい。
あの日、あの島へ。私が行けなかったあの日の六軒島へ、右代宮本家のお屋敷へ。
お父さんやお母さん。いとこたちや親戚たち。みんな、みんな。私は、あの日のあの島へ、……帰りたいのだ。
だから、私はいつまでも、あの日の私のままなのだ。6歳のまま、私の心と魂を、永遠に留めてしまっている…。
【縁寿】「……帰りたいの、私は。」
【戦人】「わかってる。」
【縁寿】「お父さんとお母さん、お兄ちゃん。みんな。………私は、みんなのところへ、……帰りたい……。」
【戦人】「だから、……招くことにしたんだ。」
【縁寿】「………え…?」
【戦人】「お兄ちゃんはもう、ゲームマスターなんだ。ゲーム盤の全てを知る者だけが、ゲーム盤を開き、駒を招くことが出来る。……だから俺は、縁寿をゲーム盤へ、招待する。」
【縁寿】「私を、……あの日の六軒島へ、……連れていってくれるの……。」
【戦人】「あぁ。縁寿を、1986年の六軒島へ、招待しよう。」
【縁寿】「会えるの? みんなに……。」
【戦人】「もちろん。」
【縁寿】「私、……もう記憶もおぼろげで、……みんなの顔、はっきりと思い出せないのに…。」
【戦人】「すぐに思い出すさ。…そして、縁寿にとっては12年ぶりの再会でも。……俺たちにとっては、しばらくぶりでしかないんだ。……みんな歓迎する。12年の、遠い未来からようやく帰ってきた縁寿を、みんな歓迎してくれる。」
【縁寿】「私は、……いつまでもそこにいられるの……?」
これで、永遠に私は、……みんなと一緒にいられる。そここそが、私の辿り着くべき場所……。
【戦人】「縁寿、よくお聞き。」
しかし戦人は、諭すように言う。それは叶わぬ夢だと、釘を刺すかのように…。
【戦人】「六軒島の親族会議は、一泊で終わる。あの日は台風だったから、船の都合で二泊だったけれどね。」
【縁寿】「それが過ぎたら、……私は島から、帰らなくてはならないの…?」
【戦人】「……少し違う。それを決めるのも、縁寿なんだ。」
【縁寿】「……………………。」
【戦人】「縁寿が、それを決める。」
……もちろん、わかってる。あの日、あの島に、私はいない。その私を、あの日のあの島に招いてくれるだけで、……これは、奇跡なのだ。
台風が過ぎ去るまでの、ほんの二日間。その、ほんの二日間をくれるだけでも、それは得がたい、二度とない、奇跡。
それ以上を欲張ったら、そのわずかな奇跡が、爆ぜて消えてしまうかもしれない。……そうは思っても、6歳のまま止まった私の幼い心は、そのわずかな時間の奇跡に満足しようとしない…。
【縁寿】「帰りたくない。」
【戦人】「………わかるよ。」
【縁寿】「いつまでも、みんなと一緒にいる。家族で一緒にいる。お兄ちゃんが、もう帰らなくちゃって言っても……、私は六軒島に残る。」
【戦人】「残るのが正しいとか、帰るのが正しいとか。そういうのじゃないんだよ、縁寿。」
【縁寿】「……それでも、それを私が選ぶの……?」
【戦人】「そうだよ。その為の鍵が、それなんだよ。」
戦人は、縁寿の胸元で金色に輝くそれを、そっと撫でる。
【縁寿】「私の答えはもう、決まってるよ。」
【縁寿】「今は選ばなくていい。選ぶべき時は、すぐに訪れるから。……その時の、縁寿の素直な心で、その鍵をどう使うか、選びなさい。」
【縁寿】「………………………。」
【戦人】「お兄ちゃんの言うことなんか何も聞かなくてもいい。縁寿のわがままなように、答えを決めても構わない。…………でも。もしも縁寿が良い子で、お兄ちゃんを信用できるなら。」
【縁寿】「……信用できる、なら……?」
【戦人】「お兄ちゃんの言うことは、すべて信じなさい。」
【縁寿】「すべて、……信じる…。」
【戦人】「それが縁寿にとって、一番良い選択になるから。お兄ちゃんの言葉に耳を傾け、そしてすべてを信じなさい。……出来るかい?」
【縁寿】「…………わかんない。」
【戦人】「それでもいい。信じたいものだけを信じればいい。それも、縁寿が決めていいんだよ。」
【縁寿】「……お兄ちゃんを信じないと。……この夢は、醒めてしまうの…?」
【戦人】「そんなことはない。だから安心していいよ。」
縁寿は何となく、兄を疑い、怯えていた。彼女の希望は、あの日のあの島に、永遠に留まり、家族といつまでも一緒にいること。
……奇跡の二日間を得たなら、それに納得し、12年後の未来にひとりで帰れと、……兄がそんなことを言い出しはしないかと、彼女は怯えていた。
【戦人】「さっきも言ったと思う。……残るのが正しいとか、帰るのが正しいとか。そういうのはないんだよ。それを、縁寿が決める。そしてそれは、今すぐ決めなくていい。」
【縁寿】「そのどちらかの選択を、誰も強要しない…?」
【戦人】「もちろん。」
【縁寿】「お兄ちゃんは私に、未来へ帰れなんて、………言わない……?」
【戦人】「………お兄ちゃんは、縁寿に選んでほしいある選択がある。……それを縁寿が自発的に選んでくれることを望んでる。だから望んではいるが、縁寿の選択は尊重したい。」
【縁寿】「私もさっき言った。私の答えは、もう決まっているよ。」
【戦人】「俺もさっき言った。今は、それを選択する時じゃない。」
【縁寿】「それはいつ?」
【戦人】「その鍵がいずれ、教えてくれるよ。」
縁寿の首に掛かる、大きな金色の鍵。それを、縁寿の小さな手が、ぎゅうっと握り締める……。
………その時、礼拝堂の祭壇の上に置かれた、一冊の本が目に入る。その本は、自らに錠前を掛け、鍵がなければ読めないように封印されていた。
縁寿は、自分の胸元の鍵と、祭壇のその本を、じっと見比べる。
【縁寿】「………あの本は、この鍵で開くの?」
【戦人】「あの本は駄目だ。」
ぴしゃりと言われ、縁寿は少し面食らう。戦人は、縁寿を怖がらせてしまったことに気付き、表情を和らげて言う。
【戦人】「さぁ、行こう。………1986年10月4日に、縁寿を招待するよ。」
【縁寿】「うん。」
戦人が手を伸ばすと、縁寿は固くそれを握る。そして二人は、歩き出す。
礼拝堂の扉の向こうには、眩い光が。目が潰れそうになるほどの光が、扉の隙間から鋭く入ってくる。……その向こうに、二人は歩いていく……。
お帰り、縁寿。そしてこれで最後なんだ。このゲーム盤を、縁寿のために、……最後にもう一度だけ開く……。
丸々一話を使った壮大なエピローグ。
このEPについては、ベルンの出題以外にほとんど謎がなく、それに関しては戦人とベアトが作中で解説しているため、追加の解説は不要と判断した。
したがって、ごく一部を除き、解説を入れていないのでご了承願いたい。
このEPについては、ベルンの出題以外にほとんど謎がなく、それに関しては戦人とベアトが作中で解説しているため、追加の解説は不要と判断した。
したがって、ごく一部を除き、解説を入れていないのでご了承願いたい。